2025年10月

10月31日(金)
今日もひたすらゲラ対応。とんでもない誤訳を見つけて変な汗が出る。編集者さんや校閲者さんにもすでに見られており、修正するのも恥ずかしいのだが、印刷前でよかったとしよう。誤訳や誤字の恐怖がつきまとう。

10月30日(木)
朝イチにバーチカルスケジュールにTO DOリストを作って時間割をたてる、というのがルーティンだが、今日はめずらしくたてなかった。ゲラしかやることがないから。とくにあとがきがよくて、目の奥がジーンとなる。

10月29日(水)
ひたすらゲラの確認。最初から通しで、オーディブルを聞きながら通読している。このオーディブル、著者自らが朗読していて良い。著者の声が、日本語のテキストからも聞こえてくるように、納得いくまで詰めていく。

10月28日(火)
ずっと行きたかったWORKAHOLICについに行く。ワークチェアのコンサルティングを2時間きっちりやってもらい、試座をしまくって、納得できる一脚を決めることができた。IKEAの安い椅子とはおさらばだ。

10月27日(月)
ゲラの通読と編集者エンピツの確認は終了。校閲エンピツを待つ間に、いまさらだけど改めて原文突き合わせしたほうがいいかな。不安になってきた。時間があるかぎりは手を尽くすべきだろう。あとがきも完成させねば。

10月26日(日)
午前中に娘の習い事に行って、フードコートでご飯を食べただけなのに、疲れてしまい結構な時間の昼寝をする。おうち遊びがどうも苦手で、外出できない雨の休日は辛い。同じことをやってはダメだしされ、の繰り返し。

10月25日(土)
瀾書店さんで中島とう子さんを囲むイベントに参加。書くことに向き合う姿勢がすばらしい。「なんのためにエッセイを書くのか」、この問いにわたしは答えがあると思っている。いつかちゃんと言葉にしてまとめたい。

10月24日(金)
朝、保育園の門に娘がぶつり大泣きするハプニング。少し落ち着いたけど先生に預けようとしたらまたギャン泣き。握る手を振り解いて家に帰ってきた。あるあるの一コマだが、そうまでして働く正当性はあっただろうか。

10月23日(木)
エッセイの翻訳ってじつは難しくないか。著者の表現と思いがのった言葉を、崩さずそのまま翻訳する。ノンフィクションのように意味が伝わるだけじゃダメだし、フィクションのようにキャラクターに言わせてもダメ。

10月22日(水)
わたしは翻訳で稼ぎたい派だけど、ただでもいいからやりたい、お金じゃない、という人もいる。だから業界の底上げが難しいのだろう。でも少なくとも仕事を紹介する側の人間は、最低賃金が保障された話を振りなよ。

10月21日(火)
月一の翻訳授業の日。先生からお褒めの言葉をいただく。単純なわたしはこれだけで1週間ぐらいはハッピーに過ごせそう。新しい受講生に同じく頑張っているママさんがいて、うれしい。勝手に心の戦友と思ってます。

10月20日(月)
ゲラの朱入れ開始。PDFと紙の両方が手元にあるのだけど、何度も書き直せるようにまずはPDFに入れていく。視認性は紙の方が上かもしれないけれど。合間に新しく購入したZINEを読む。エッセイにまみれる一日。

10月19日(日)
昨日のイベントに触発され、ZINEを売りたい欲が出てきて2月のZINEフェス横浜に申し込んだ。手にとってもらい、知ってもらう工夫を凝らして臨みたい。頭の中が妄想で一杯だが、まずは直近の本業に集中する。

10月18日(土)
MOCHIYORI LIFE MARKETに行く。ZINE作家さんと直接お話しできるのがうれしい。みんなおもしろい作品作るなあ。今回リサーチ不足で、おもしろそうなブースを足早に通りすぎててしまって残念。

10月17日(金)
ゲラが届く。A4用紙のゲラで、作業自体はやりやすそう。編集者さんのエンピツがそれほど多くなくて少し安心。ゲラ作業に取り掛かりたい気持ちを抑えて別案件を進めていく。頭の切り替え負荷を抑える方法模索中。

10月16日(木)
いつも3時ごろに集中力が切れるので、この時間に「本気のラジオ体操」をルーティン化することにした。全力でラジオ体操第一と第二をやる。肩回り、腰回りがバキバキ鳴って、終わるころにはほぐれ、頭もスッキリ。

10月15日(水)
来週から対応予定の初校ゲラの連絡が届く。訳者あとがき、前にざっと作ってはいたのだけど、エッセイとしておもしろい文章にしたいという欲が出てきた。おもしろい訳者あとがきを読むと、うれしくなるタチだから。

10月14日(火)
原文と訳文を突き合わせながら単語訳を修正・確定していく。冒頭は約2カ月前に訳し終えていたけど、全体を訳し終わってから見直すと誤訳、あいまいな訳がちらほら。修正を繰り返して解像度の高い訳文にしていく。

10月13日(月)
強迫観念ふたたびで、動物園に。広い公園の中を散策しながら動物のスペースを見学する、というスタイルの動物園。娘がかけていった先にはおにぎりを頬張るピクニック中の一家が。娘よ、それはニホンニンゲンや。

10月12日(日)
公園→習い事→公園と、一日中動きまくった我が家。このちょうどいい気候を逃すまいと公園に出かけるのは半ば強迫観念かもしれない。最後はガチャガチャをしたいのにダメだよと言われた娘のギャン泣きで終わる。

10月11日(土)
購入後初めて「じぶんまくら」のメンテナンスに行く。綿を入れ替えてもらう。首周りの綿がぺったんこになっていて驚いた。交換後はふわふわで、もっと早く来るべきだったと後悔。自分への小さな労りを大事にしたい。

10月10日(金)
一旦訳し終わったが、理解が曖昧な用語の確定、文体に合わせた調整などをするために、関連書を読む。同じ英単語でも日本語では微妙に違うのが多い。日本語の歴史、豊かさの表れかもしれないが、翻訳者泣かせだ。

10月9日(木)
最終章訳了!謝辞の最後の一文も良かったな。これから見直し、推敲、ちょっと寝かせて推敲、の予定。今回の本、原書は本文140頁ほどで、『デジタルの皇帝たち』の240頁と比べると早いね。翻訳筋力がついたか。

10月8日(水)
今訳してる本、ついに最終章。これまでの伏線が回収される楽しさと、どんな結論になるのかという期待で、筆が進む。本の中では歴史と現在、未来がつながっていく。馴染みのない分野を勉強する楽しさも教えてくれた本。

10月7日(火)
一ヶ月ぶりにルーティンの写経を再開。写経をしていないと、正しい翻訳脳が弱まる気がして、ずっとそわそわしていた。早速、「口の端にのぼる」という慣用句に出会う。こういう言葉をぱっと思いつけたらかっこいい。

10月6日(月)
『デジタルの皇帝たち』3刷出来!ちょうど前日にゆるコンピュータ科学ラジオでも暗号通貨の該当箇所を言及いただいていたし、堀元さんの新帯もついたしで、トリプルにうれしい一日。著者の慧眼に、しみじみと感服。

10月5日(日)
「馬車馬のように働く」ことができるのは、限られた環境下にある人だけであって、そういう働き方ができない人を排除しない社会に、どうかなってほしい。主流/メインストリームではないところからの視点を持っていたい。

10月4日(土)
娘の運動会。緊張しながら整列、平均台、網くぐり、ボール運び。時折こちらに目配せしてドヤ顔も。途中の親子ダンスで緊張の糸が切れたようで、大泣きしてクラスダンスは立ち尽くして終わったけど、よく頑張った。

10月3日(金)
香川県の本屋ルヌガンガさまからZINEの注文をいただく。遠く四国で読まれるのかと思うと、うれしい。翻訳は5章が終わり、残るは最終章のみ。でも細かな用語の見直し・統一をしたいので関連書をおさらいしないと。

10月2日(木)
頭痛が治らない。たぶん首こりからくるものとふんで整骨院に。歯の食いしばりの可能性を指摘される。体の不調は何らかのサインだろうけど、多忙を言い訳に、何もやらないままときが過ぎそうだ。よくない傾向。

10月1日(水)
今日の翻訳塾を最後に、次期はお休みすることに。だが今日も添削びっしりで学びは尽きず、お休みするのは恐怖でもある。1年半継続してきて、少しは上達しただろうか。先生に次会うときには新しい訳書を渡せるかな。