2025年2月
2月28日(金)
ナワル・エル=サーダーウィーの本が届く。すでに故人なので著作権なしかなと思っていたが、英語への翻訳本だった。この場合の著作権は訳者? サーダーウィーはエジプトの医師でありフェミニスト。言葉に強さが滲む。
2月27日(木)
出版翻訳のセミナーアーカイブを視聴。売れる本を作るためにトレンドを追っているとのこと。マーケティングとして当たり前のことが、本になると抜けやすいかも。とにかくこの本を読んでほしい、と思ってしまうから。
2月26日(水)
美容院でカット。事前にインスタでヘアスタイルを見て良さそうなのを保存するのだけど、いざスタイリストさんに相談する段になると、こっぱずかしくなって保存した画像を見せられず、漠としたことを伝えて終わった。
2月25日(火)
よい翻訳にはよい日本語を読むこと、という師の教えにならい、夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んでいる。Kindleだとタダで、漱石の作品がおおかた読めるのはありがたい。毎朝15分、名文をとり入れる。
2月24日(月)
とある記事で携帯をバスに置き忘れた、というのを読んだ直後にバスに乗って同じことをした。夫にバス営業所に問い合わせてもらい、数時間後には手元に戻ったから良かった。あのデジャブとはまた違う感覚は何だ。
2月23日(日)
推敲で紙をガチャガチャやるのって煩わしいなと思ってiPadを検索してみる。値段はするがそこまでスペック必要ないよな。PDFリーダー+赤入れに特化したクアデルノが最適解かもと思うと欲しくなってしまった。
2月22日(土)
『翻訳者の全技術』、『翻訳する女たち』と、翻訳関係の本を読了。Xへの感想投稿も反応があった。ライフワーク、ライスワーク、それぞれスタンスはあるだろうけど、生半可な思いだけでは続かない職業なのは確かだ。
2月21日(金)
カフェにでも行って作業したいと思いつつ、その往復の時間がもったいないし、部屋着からちゃんとした服に着替えなきゃだしで結局重い腰は上がらず家で作業することに。在宅ワーカーしてると簡単に引きこもりになる。
2月20日(木)
推敲2周目を黙々とやる。すらすら読み進められるページとそうでないページがある。これが訳文のムラかも。すらすら流れる文章になるまで、時間の許す限り粘る。こういうときに限ってシノプシスが書きたくなる。
2月19日(水)
翻訳は職人芸だと思う。どうすれば上手くなりますか、とついつい訊きそうになるけれど、答えはわかっている。訓練、訓練、訓練。先生が言う練習方法は四の五の言わずに実践する。少しでもやった人が、前に進める。
2月18日(火)
翻訳の授業のあと、初めて先生、クラスのみなさんとの飲み会に参加した。授業だけでは聞けないお話が聞けて参加してよかった。業界に関する疑問など、なんでも答えていただきありがたい。やる気に満ちて夜風を切る。
2月17日(月)
「ぜったいに誤りがあると思って読む」という見直し・構成のコツをXで見かけた。今日から見直し期に入ったので実践してみよう。見直し2周目だけどまだいっぱい赤が入る。誤訳も見つける。でもこの工程が好きだ。
2月16日(日)
持ち込み用シノプシスと試訳を修正。エジプト若手作家のヌール・ナガ、途中まで読んでいたのを再開した。うん、やっぱりいいぞ。今年は原書をフィクション、ノンフィクション問わず読んでシノプシスをたくさん書く。
2月15日(土)
瀾書店さんでイベントに参加した。翻訳家、書店主、読書好きが集って翻訳や本についてゆるりとおしゃべり。話していて、若手作家の文芸をやりたいなと思ったし、書店経営も憧れる。小さな空間、ペースでやってみたい。
2月14日(金)
持ち込みしたシノプシスのお断り連絡があった。内容については前向きな評価があったので、あとは出版社とのマッチング次第だろうか。やらなきゃいけない仕事もあるのに試訳見直したり出版社調べたり。まだ諦めない。
2月13日(木)
実務のお仕事をひとつやめることにした。大事な収入の柱だったし悩んだが、心理的な負担を感じることが増え、心から楽しめなくなっていた。せっかくフリーランスなのだから、心に正直になって楽しめる仕事を選ぶ。
2月12日(水)
翻訳塾。作家の癖を見抜きそれを訳文に反映させること。ただ漫然と英語をして和訳するのではなく、癖を生かして全体の調子を揃えること。すべてを語らない小説の難しさと面白さ。多様な解釈ができる余地を作る。
2月11日(火)
少し仕事をしてたらワードがフリーズして、埒が開かないので再起動させたら今度は画面が真っ暗になって動かなくなった。しばらくしたら再開したのでほっとしたが、これが平日だと思うと怖い。サブパソコン要るなあ。
2月10日(月)
今日は一日実務対応。最後は流石に疲れて読書ノート作成の時間にした。今年に入りZineも含め6冊読了。1年100冊ペースには程遠い。朝活の時間を確保して読書に当てよう。To Doの優先づけを忘れがちだ。
2月9日(日)
家族と水族館へ。今まではカニを怖がっていた娘、この日は一転してカニの水槽の前に張り付いて観察していた。南極の生物調査隊の体験記が書かれたパネルがあった。水温マイナス1度と0度には大きな差があるらしい。
2月8日(土)
実務は実務で楽しいけど、そればっかりになると書籍翻訳がやりたくなるし、もっと書籍翻訳にかける時間を増やさないとと、焦る気持ちも出てくる。今後のためには実務を減らして(収入は減るが)書籍に専念すべきか。
2月7日(金)
お仕事が来るタイミングが重なってややテンパりながらもやることの優先づけ、納期調整などしてなんとか見通しを立てて少しホッとする。午後は瀾書店に。小さな空間からネットワークが広がっていくことを実感した。
2月6日(木)
更年期に関する原書を読む。単なる健康書ではない、エンパワメントの力がある。いろいろな体験談、声を知ることでこれほど勇気づけられ、不安が消えるとは。実務で至急の仕事が来たので原書読みはしばらくおあずけ。
2月5日(水)
翻訳塾の授業。課題の短編が面白く、同作者のほかの作品も気になった。著作権切れしているエジプトやアラブの女性作家の短編集が出せるといいかもと思い、調べてみる。英語で書かれたものとなると一気に少なくなる。
2月4日(火)
確定申告の準備がほぼ終わった。午後まるまる潰れたけどよしとしよう。今年は最低でも四半期ごとに請求書、領収書の整理をする時間をとるぞ。嬉しい知らせもあり、小さな場所からどんどんつながって行くのが楽しい。
2月3日(月)
推敲1周目が終了。赤字をワードに反映させる作業に意外と時間がかかった。最低あと1周して、その間に著者へ質問と、訳書あとがきも着手しないと。やりたいことがたくさんあるのに手をつけられず、もどかしい。
2月2日(日)
本屋・生活綴方のリソグラフ講習会に参加した。リソグラフのしくみやZineの作り方を教わり、Zineを作るうえでの疑問点も解消された。翻訳家が書くエッセイという切り口で、いろいろとアイデアも浮かんできた。
2月1日(土)
車で買い物へ。私が運転席に乗ろうとすると娘は大号泣。お母さんが後ろに乗るか、アンパンマンの動画を見るか、どっちがいい? と聞くと、「アンパンマン」。手にしたスマホに釘づけに。さっきの涙はどこ行った?