翻訳協力をさせていただいた、『全員“カモ”: 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法』が2月末に刊行されました。今回も、児島修さんのもとでの翻訳協力となりました。
前回の『勘違いが人を動かす』では、どうすれば人に動いてもらうか、そのためにどのような仕掛けをすればいいかを考える本でした。今回の『全員カモ』はその逆と言っていいかもしれません。どうすれば“仕掛けに引っかからないか”を考えるというものです。
「〇.○○%の純度」とか「〇.○○%除菌!」と謳う広告をよく目にします。でもそれって誰がどのように計った数字なのでしょうか。また「〇%」ではダメなんでしょうか。さらには、「あなただけに、特別なオファーをしています」というメールにどうして返信してしまうのでしょうか。そういった「買ってみよう」「返信してみよう」と思わせるからくりやトリックがたくさん掲載されています。そしてそうした詐欺や詐欺とは言わないまでも、ひっかかってしまう罠への対処法も提示されています。
広告だけでなく、ニュースや政治キャンペーンに潜む数字や言葉の罠に敏感になれる一冊です。
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