翻訳協力:ダニエル・シモンズ、クリストファー・チャブリス『全員“カモ”: 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法』児島修訳、橘玲解説(東洋経済新報社、2024年)

翻訳協力をさせていただいた、『全員“カモ”: 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法』が2月末に刊行されました。今回も、児島修さんのもとでの翻訳協力となりました。

前回の『勘違いが人を動かす』では、どうすれば人に動いてもらうか、そのためにどのような仕掛けをすればいいかを考える本でした。今回の『全員カモ』はその逆と言っていいかもしれません。どうすれば“仕掛けに引っかからないか”を考えるというものです。

「〇.○○%の純度」とか「〇.○○%除菌!」と謳う広告をよく目にします。でもそれって誰がどのように計った数字なのでしょうか。また「〇%」ではダメなんでしょうか。さらには、「あなただけに、特別なオファーをしています」というメールにどうして返信してしまうのでしょうか。そういった「買ってみよう」「返信してみよう」と思わせるからくりやトリックがたくさん掲載されています。そしてそうした詐欺や詐欺とは言わないまでも、ひっかかってしまう罠への対処法も提示されています。

広告だけでなく、ニュースや政治キャンペーンに潜む数字や言葉の罠に敏感になれる一冊です。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です